髪の毛の伸びる速さはどれくらい?仕組みや速く伸ばす方法を解説
「速く髪を伸ばしたい」と思っても、髪の毛の成長は自在にコントロールできません。しかし、髪の毛が伸びる仕組みを知れば、髪の毛の成長を促すことはできます。
今回は、髪の毛が伸びる仕組みや早める方法について解説します。髪の毛を伸ばす際の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
仕組みと方法がわかれば、「速く伸ばして理想のデザインに整えたい」「健康的な髪の毛を維持したい」といった希望も叶いやすくなるでしょう。
髪の毛が伸びる仕組み
髪の毛は、根本にある毛母細胞(髪の毛を作る細胞)により身体から栄養・酸素を受け取り、毛を伸ばしています 。発毛にはサイクル(ヘアサイクル)があり、以下の順番をたどって伸びていきます。
<ヘアサイクルについて>
- 成長期(4~6年):毛母細胞が活発に成長する(髪の毛が伸びる)
- 退行期(約3週間):毛母細胞の活動が低下し、毛根が頭皮に近づく
- 休止期(3~5ヶ月):成長が止まって、髪の毛が抜け始める
上記のサイクルで髪の毛は伸びていき、生え変わりを迎えます。ただし、頭皮環境や身体の栄養状態が正常に保てていないとヘアサイクルは乱れます。「成長が弱まる」「休止期よりも前に抜ける」など、髪の毛が伸びにくい状態となる恐れがあるので注意しなければなりません。
上記のヘアサイクルを踏まえたうえで、髪の毛が伸びる速さや個人差について見ていきましょう。
髪の毛が伸びる速さは平均0.3~0.4㎜/日
髪の毛の成長期を最長6年とした場合、1日平均0.3~0.4㎜ の速さで髪の毛は伸びていきます。もちろん、個人差があるため誰しも同じ速さとは限りませんが、1年間でおよそ11~15㎝伸びる計算です。
では、髪の毛が伸びる速さに年齢・性別で差はあるのか、次項から詳しく解説します。
加齢によって伸びる速さが遅くなる可能性もある
加齢による代謝の低下、血行の悪化などによりヘアサイクルが乱れ、髪の毛の成長が遅くなる恐れもあります。 女性の場合、更年期を迎えると髪の健康を維持するホルモンが減少し、ヘアサイクルの維持が難しくなるでしょう。
一方、性別によって髪の毛が伸びる速さに大きな違いはありません。ヘアサイクルの違いはあるものの、あくまで髪の毛の長さに影響を及ぼすのみです。目安として、女性の場合は4~8年周期、男性は2~6年周期で髪の毛が伸びます。
髪の毛が伸びる速さに明確な個人差はない
髪の毛が伸びる速さに明確な個人差はなく、ヘアサイクルが正常であれば「髪の毛が伸びる速さは平均0.4㎜/日」で解説した速さを目安に伸び続けます。ただし、食生活や睡眠の質など生活習慣のバランスが整っていない人は、発毛に必要な栄養が十分に行き届かず、ヘアサイクルが乱れるでしょう。
髪の毛が抜けやすくなったり、通常のサイクルで成長しなかったり、結果的に伸びる速さは遅くなります。次項では、髪の毛の成長を早める方法について解説するので、「もっと伸ばしたい」「健康な髪を手に入れたい」といった人はぜひ参考にしてみてください。
髪の毛の成長を早める6つの方法
髪の毛の成長を早める6つの方法(ヘアサイクルを正常に戻す方法)について解説します。ヘアサイクルの乱れは切れ毛や抜け毛につながり、髪の毛の成長を阻みます。
髪の毛の成長速度そのものは変えられませんが、健康な頭皮環境を手に入れることで切れ毛や抜け毛を防止し、体感的に髪の毛の成長を実感できるでしょう。
栄養バランスの整った食事を心がける
髪の毛に必要な栄養素は以下の6種類です。
<必要な6つ栄養素>
- タンパク質:肉類や乳製品
- 亜鉛:豚レバー、赤身肉、カシューナッツ
- 鉄分:レバー、カツオ
- ビタミンB群:カツオ、鶏ささみ、ほうれん草、牛乳、あさり
- ビタミンD:魚類、きのこ類
- ビタミンE:卵、アーモンド、アボカド
髪の毛の約90%はタンパク質で構成されており、不足すると正常な成長に期待できません 。亜鉛やビタミンなど、他の栄養素は髪の毛の栄養補給を助ける役割があるので、バランスよく摂取して髪の毛が成長しやすい状態を整えましょう。
十分な睡眠を取る
十分な睡眠を取って、髪の毛の成長に必要なホルモンの分泌を促しましょう。成長ホルモンには、体内の栄養を髪の毛に与える役割があります。成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されるため、良質な睡眠を取ることで髪の毛の成長を促すのです。
良質な睡眠を取る方法について、就寝前の準備段階から解説します。
<良質な睡眠を取る流れ>
- 22:00に就寝できるよう準備を始める
- 就寝の1時間前に入浴する
- 少なくとも4時間以上の睡眠時間を確保する
人が活動する時間帯の中でも、19:00~22:00は覚醒ホルモン(人の覚醒状態を維持する) が分泌されます。この時間帯を避けることで、スムーズに入眠しやすくなるでしょう。
また、入浴から1時間後は体温が徐々に下がり始め、自然な眠りにつけるとされています。深い眠りに入り、髪の毛に必要な成長ホルモンの分泌を促すためにも、上記の流れを意識してみてください。
ストレスを溜めない生活
過剰なストレスは血管を細める恐れがあるため、髪の毛の成長を促すためには適度なストレス発散を意識することが大切 です。人が過剰なストレスを受けた際、血圧をコントロールする自律神経が活性化します。自律神経の作用により血管が締め上げられると、血管の内部に傷がつきやすくなるほか、血液の流れも悪化する恐れがあります。
髪の毛の栄養は血管を通じて送られるため、ストレスによる血流悪化は髪の毛の成長を阻害するかもしれません。日常的にストレスを発散する機会を設けて、髪の毛の成長を邪魔しないようにしましょう。
運動の習慣化
前述したとおり、血流の悪化は髪の毛の成長を阻害するため、日常生活に運動習慣を取り入れて血流促進を目指しましょう。 どれだけバランスのいい食事を意識していても、血流が滞っていては髪の毛に十分な栄養が届きません。
そのため、定期的な運動で筋肉の活性化、毛細血管の拡張を促し、頭皮にまで栄養を送り届けることが重要です。たとえば、ジョギングやランニング、ストレッチなどが挙げられます。
ストレッチであれば自宅でも気軽に始められるため、仕事から帰宅した際などにチャレンジしてみましょう。
頭皮の清潔を保つ
頭皮は髪の毛の土台となる重要な部分なので、毎日の洗髪を丁寧に行って清潔を保ちましょう。洗髪の際は頭皮に必要な皮脂まで取り除かないよう、優しくマッサージするように洗ってください。 頭皮についた汚れやホコリ、過剰な皮脂を取り除くことで、髪の毛が生えやすい環境を作り出せます。
育毛剤を使う
育毛剤は頭皮に直接栄養を与えられるため、他の方法を試してもうまくいかない場合は検討してみてください。育毛剤は、頭皮に浸透して、髪の毛に必要な栄養を送り込めます。抜け毛やフケ、かゆみの予防など、今ある髪の毛を育てやすい頭皮環境が整えられるでしょう。
コレだけはNG!髪の毛を速く伸ばしたいときの注意点
髪の毛を速く伸ばしたい人は、以下の注意点を押さえましょう。
<髪の毛を速く伸ばすときの注意点>
- 定期的に髪の毛はカットする:切れ毛や枝毛の原因となり、髪の毛の成長が実感しづらくなる
- アルコールは飲み過ぎない:アルコールは髪の毛に必要なビタミンを奪う恐れがある
- ブリーチやパーマをし過ぎない:髪の毛や頭皮にダメージを与えるリスクがあり、髪の毛の成長を妨げる
上記はあくまでも「想定されるリスク」ですが、髪の毛の成長を妨げないためにも意識してください。
まとめ
髪の毛の伸びる速さに大きな個人差はありません。しかし、生活習慣の悪化によって頭皮環境が悪くなると、髪の毛の成長を邪魔する恐れはあります。
そのため、少しでも髪の毛を速く伸ばしたい(成長を妨げたくない)場合は、栄養バランスの整った食事、良質な睡眠などを意識することが大切です。
また、髪の毛を伸ばしたいからといって、「カットをしない」のはおすすめできません。枝毛や切れ毛の原因となり、髪の毛の成長を実感しにくくなってしまうかもしれません。
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